ニートフィルター論

地位や資産に惚れ込まれているだけで、その人自身が好かれているわけではない。このことに気づいていない人間は友達とか恋人とかの仮面をかぶった爆弾をたくさん呼び寄せてしまうのだろうか。

— 移動式 (@idoushiki) 2019年4月29日

ニートという属性は強いフィルターになる。
自分にとって良い人間とそうでない人間の選別がしやすくなる可能性が高い。

金や地位は質の悪い人間も引き寄せる

例えば自分が「大手企業の役員！」とか「医者！」みたいな感じだとしたら、
「関わりを持っておけば自分にも甘い汁を分けてくれるかもしれないから、無理やり仲良くなっておけばお得かも」みたいな考えで近づいてくる人間が増えることだろう。
俺に気に入られるために、取り繕い、やたらと良くしてくれる人間が増えることだろう。

表面上は、皆から尊敬されて自分は大切にされているように見えることだろう。
しかし、そんなことはないかもしれない。

地位や収入を理由に近づいてくるということは、それらを取っ払って地位も収入もない「ただの私」だとしたら近づいてこない可能性が高い。
この場合、地位や資産に惚れ込まれているだけで、自分自身が好かれているわけではないだろう。

例に挙げると、「収入がないから結婚できない」とか「年収OO以上の人じゃないと結婚したくない」みたいな情報を見かける。
しかし、収入を理由に結婚するような人は結婚しないで自分が稼いだ方が楽だし幸せになれると思う。
そして、収入を理由に近づいてくる人間とは結婚しない方が良いだろう（もちろん、結婚するなら最低限の生活はできる程度の収入を相手に求めるのは自然なことだが）。

また最近、ニートになったら社会的底辺だし友人に合わせる顔もないみたいなこと言っている人がいた。
しかし、ニートであることが原因で友人や恋人が離れていくことはほぼないと思う。
離れていく人間がいたら、自分のことを大切に思っている人間とそうでない人間が選別できるだろう。
「肩書きや収入」に興味があって近づいてきた人間だから離れていくだけだ。
相手の肩書きや収入に興味があっただけの人間であり、相手自身を見ていない人間は本質的には自分の友達や恋人ではないだろう。
厳密に言えば、「相手の持っているもの」が好きなだけで「相手自身」が好きなわけではないという感じ。
ニートであることが原因で自分から離れていくということは、
離れていった人は収入や肩書きに惚れ込んでいただけである。
つまり、自分のことを大切に思っていたわけではない可能性が高いからだ。
本当に「自分」に興味があって近づいてきた人間なら、離れていかないことだろう。
「自分」はおまけで、「肩書きや収入」に興味があって近づいてきた人間だから離れていくだけだ。

つまり、「地位や収入」に興味があった人間が消えるだけで、「自分」を大切に思っている人間が残るだけである。

ニートフィルター

ニートなら、完全に生身の自分を見られることになり、肩書きなどで見られることがない。
完全に自分の個性や人間性や特技など、「自分自信の本質」を見られることになる。
その結果、「自分」に本当に興味がある人間だけが近寄ってきて、そうでない人間は自分に利益がないと感じて近づいてこない。
また、例えば「社会のゴミ」みたいな感じに批判してくる人や
怪しい「儲け話系」詐欺的な話をしてきたりする人が現れる可能性は高くなるが、それはそれで自分にとって害になるだろうと見分けやすい。