移動式のブログ

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一億総ニート社会の未来

人工知能(AI)が普及して、現代版のローマ帝国ができたら面白そう。

 
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古代のローマ帝国市民は、奴隷を持っていることが一般的で、仕事のほとんどを奴隷に任せていたようだ。そして、自分たちはほとんど働かず、ニートみたい状態だったらしい。さらに、食糧なども無償で提供されていて、働かなくても生きていけたようだ。
そして、余暇を持て余した市民たちは芸術や哲学などを発展させていき、文化を発展させていった。
 

ローマ帝国のように、「奴隷」だと、人権的に問題である。人間としての尊厳を奪うのはよくない。
現代ではロボットやAIが進化しているので、そのうち古代ローマ帝国みたいに、奴隷(ロボット)が仕事をしてくれる社会が訪れる可能性もある。


その時に問題となるのが、人間の雇用をロボットに奪われてしまう事だ。接客業や工場のライン作業など、自動化できそうな仕事全てをロボットがやることになれば、失業者があふれてしまう。そして、失業者は収入源を失って、生活できなくなってしまう問題がある。そうならないために、ベーシックインカムという制度が必要となる。


ベーシックインカムは、国が国民全員にに最低限生活できるお金を支給する制度だ。オランダやカナダでは、これと似た制度を取り入れようと計画している地域があるそうだ。ベーシックインカムが導入されることによって、国民全員が生活保護みたいな状態になるので、失業者が生活できなくなる問題は解決される。
フィンランド、ベーシックインカム支給実験の詳細が確定・実施開始は来年から
フィンランド、1月1日付けでベーシックインカムの試験を開始(2017年)

無作為に抽出した2000名の市民を対象に月額560ユーロ(約68,900円)を支給するユニバーサル・ベーシック・インカムの試験制度の実施を開始した。

フィンランドベーシックインカム制度の試験導入が始まったみたいで、2017年から2019年までの間、選ばれた市民に月額560ユーロが支給されるようだ。


2017/09/30追記
アメリカも試験的にベーシックインカムを導入するようだ
www.businessinsider.jp

3000人の参加者を2つの州から集め、彼らを2つのグループに分ける。最初のグループの1000人は、最大5年にわたって、月1000ドル(約11万円)を受け取る。2つめのグループの2000人、実験では「コントロール・グループ」と呼ぶ2000人は、月に50ドルを受け取る。

(ベーシックインカムは天使か悪魔か? アメリカで史上最大の実験より引用)



AIの発達によって、人間が働く必要がなくなればいったいどうなる事やら。想像してみると面白い。「一億総活躍社会」じゃなくて「一億総ニート社会」が誕生する。全員が働かなくなるとは限らないけど。

「働かないアリに意義がある」長谷川 英祐 (著)に書いてあるのだが、アリの集団は2割のニートと、8割の働き者にわかれるそうだ。
さらに、面白いことに、働き者のありだけを抽出して、働き者しかいない集団を作ったとしても、やはり一定の割合のニートが表れてしまうようだ。

ミクロな視点で見てみれば、自分や周りの人が働いていないので、社会が回らなくなると思い込んでしまうかもしれない。

しかし、マクロな視点で考えてみると、社会全体の人間がニートになることは無い。
現時点で、日本にもニートやホームレス、ほぼニートなフリーターはいると思うし、窓際社員もいると思うが、社会はそれでも回っている。
そして、地球人全員がニートになる可能性なんてほぼ0で、社会が回らなくなる事はないと思われる。




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