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ユダヤ教バージョンハラル

ハラルとカルシュート

イスラム教には、食べることが禁止されている食べ物がある。
例えば、豚やお酒などは食べてはいけない。牛などは、決められた処理をしたものなら食べられるなどのように。
そして、お店などで売っている商品で、「ハラルマーク」がついている食べ物がある。
ハラルの食品は、イスラム教の人が食べても大丈夫な奴であることを知っている人は多いと思う。
日本でも、輸入食材や、輸入菓子にハラルマークがついているものがあるので、実際に見たことがある人はいると思う。


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↑輸入菓子についているハラルマーク



しかし、ユダヤ教徒が食べてもいい食事を規定する「カルシュート(コーシェル)」というものがあるらしい。つまり、ハラルのユダヤバージョンということだ。
これは初耳だった。

わかるユダヤ学(手島 勲矢)
によると、旧約聖書に、宗教的に不浄な動物があり、その代表例は、豚、タコ、イカ、エビ、カニ、ウナギ、貝類などがあるようだ。
他にも、肉類と乳製品を一緒に食べてはいけないなどがある。そして、野菜と果物は、すべて食べても大丈夫(コーシェル)のようだ。
そして、ユダヤ教圏の国には、イスラム教のハラルマークと同様に、コーシェルであることを表す、コーシェルのマークが存在する。
このマークは、ユダヤ教徒が食べても大丈夫な調理をした食材につけられる。

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↑コーシェルのマークの例

例として、コーシェルの食品は、上の図のように、三文字のヘブライ文字であらわされているものがある。

禁止食材を食べてもいい例外

例えば、イスラム教は「豚肉は食べてはいけない」みたいな決まりがあって、日本人にとっては、厳しいなと思うかもしれない。
しかし、イスラム教の場合、「命の危険があるとき」などは、禁止されている食べ物を食べても良いという考え方があるそうだ。
なぜそういう考え方があるかというと、豚肉を食べないことによって、飢えで一人の教徒が死んでしまうとする。
その場合、その人がイスラムの教えを広めることが出来なくなる。
その人が死んだことが原因で、新たなイスラム信者になるはずの子孫が生まれる可能性がなくなる。
つまり、信者の数が減るということだ。
長い目で見ると、イスラム世界全体にとってかえって損することになってしまう。
そのため、自分の命に危機があるときは、豚肉などを食べても許されるらしい。

ユダヤ教にも、禁止されているものを口にしても良い例外のバターンがあるそうだ。