ドバイについて
ドバイ アラブ首長国連邦(UAE)について
図書館でたまたま気になる本を見つけた。
ドバイにはなぜお金持ちが集まるのか (青春新書INTELLIGENCE)という本だ。
ドバイについて色々書かれていたので、一部メモしておこう。
「ドバイ」という国は、誰もが一度は名前だけでも聞いたことがあるんじゃないだろうか。
現在世界一高い建造物、高さ828mもあるバージュカリファというビルがあったり、様々な奇抜なデザインの超高層ビルが立ち並んでいる。
地震などがほとんどないため、建築物の規制が緩いらしく、変な形のビルを作っても危険性が少ないようだ。
上空から見ると、触手みたいな形をしている人口の島のパームジュメイラなど、いろいろと有名なものがある。そして、豪邸や大富豪の別荘があるなど、お金持ちが集まっている場所というイメージもあると思う。
アラブ首長国連邦の首長国のうち一つのドバイ。
石油が産出されるから発展しているのかと思っていたが、それは半分間違いで半分本当のようだ。
ドバイが属するアラブ首長国連邦(UAE)は、7つの首長国から成り立つ連邦国家である。
アラブ首長国連邦は、アブダビで石油が産出されるので、ほかの首長国はアブダビに依存するような形になっている。
しかし、そのままでは、石油が枯渇したときに国がやばいことになるので、アブダビの石油に依存せずに、独立しようという考えがドバイで強まていったようだ。
観光産業を発達させたり、海外の企業を国内に進出させたりするなどして、お金を集めてドバイは発展していったようだ。
タックスフリー(税金なし)
ドバイでは、海外の企業は税金がかからない。所得税もないし利益がそのまま手元に入ってくるようだ。お店でも、消費税無しなので、国全体が免税店。
しかし、そのかわり、ドバイでは、企業は一年しか寿命がない。事業を継続するためには、一年ごとに会社の登録を更新しなければいけない。その時に、
手数料がとられるので、それがある意味法人税みたいなものなのだろう。
ドバイでは、現地に住んでいない外国人でも証券会社で口座を開くことが出来るようだ。
所得税などがないということで、ドバイで株など投資で得た利益にも税金がかからないということだ。つまり、投資で得たお金をドバイで作った口座に入れておけば、税金が一切発生しない。
また、現地の金融機関が発行したATMカードを利用すれば、日本で日本円としてお金を引き出せる。
ドバイで投資をして、そこで得た利益をドバイの口座に貯めておく。
必要に応じて、日本でそのお金を引き出せば、合法的に高い税金を払わずに済むというわけだ(手数料はかかる)。
ドバイで口座を開設す場合、旅行者などの非居住者でも「ノンレジデンスアカウント」として、口座を開設してくれる銀行が存在するようだ。
また、フリーゾーン(外国資本100%で会社が作れる)を除いて外国人がドバイで有限会社を作る場合、現地人の名義がなければ作れないようで、外国人に名義を貸すだけで生活しているUAE人もいるそうだ。
約85%が外国人
ドバイは外国人が人口の大半を占めているようだ。もともと、ドバイは、イギリスとインドの貿易の中継地点にあったようで、インド人の割合が高い。
外国人が人口の大半であるだけに、英語が話せればほとんど困らないようだ。本によると、ドバイに滞在していて英語を使うことはよくあるが、アラビア語に触れる機会が少ないようだ。
一般的に外国人の出稼ぎ労働者が多くなると治安が悪くなるみたいな話があるかもしれないが、ドバイでは治安が悪くならないようなシステムになっているようだ。
働いていない外国人などが滞在できないようになっている。
ドバイでは、仕事をくびになるなどして、働いていない場合、一定の期間内に新しい仕事を見つけなければ母国に強制送還される。
そのため、お金が無くなって泥棒をするような外国人はほとんどいないということだ。
また、一定の収入に満たない外国人労働者はドバイに家族を呼び寄せることが出来ない。
また、犯罪を犯したら逮捕されて職を失い、母国に戻される。そして二度とドバイには入国できないようになっている。
つまり、ドバイは、収入がなくて犯罪に走る外国人を発生させない仕組みになっているというわけだ。
住所がない
アラブ首長国連邦はもともと遊牧民的生活を送っていた名残なのか、日本でいう住所がないようだ。なので、場所を知らせるのが大変だ。
郵便などは、会社や個人ごとに私書箱があるようで、その場所まで郵便物を取りに行くシステムになっているみたいだ。
世界一高いビルとか、超変わったデザインのビルとかがあって、未来感満載な場所なのに「住所がない」なんてびっくりした。
今は、グーグルマップとかGPSとかがあるから場所を相手に教えたりおそわったりするときはグーグルマップ使えばわかりやすそうだ。
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