ニート株式会社ってなんやねん
ニート株式会社
最近、ニート株式会社が新規取締役の募集を始めたようだ
neet.co.jp
株式会社と言う名前ではあるが、一般的な企業とは違う。
主な特徴として、
固定給は無い
全員が取締役で、部下や上司と言った概念がない
全員、毎年3000円の自社株を買うことが義務になっている
しかし、株を売って利益を得るみたいなことはできないと思われる。
特に決まったオフィスはない
事業内容は、「一切の事業」となっていて、法に反することでなければ好きなように事業を立ち上げてよいし、何もしなくても良い
と言ったところだ。
入社して固定給が貰えるわけでもないし、誰かに命令されて何かやるわけでもない。
会社としての意味がないし、入る意味が無いじゃないかと思うかもしれないが、メリットはある。
まず、「ニート株式会社」というブランド力だ。
一般人が一人で何かやっているだけじゃあまり注目は集められないかもしれない。しかし、「ニート株式会社」という有名な肩書があれば、知名度があるので、いろんな人やメディアなどに目を向けらる可能性が高まるということだ。
次に、「ニート仲間とのコネ」だ。
入社すると、ニー株専用のSNSみたいなもののIDが発行されて、ニー株のメンバーとつながることが出来る。つまり、人脈が手に入るということだ。
事業を立ち上げる仲間を見つけたり、友達になったりと新たな仲間と出会える可能性があるということだ。
例えば、引きこもりタイプのニートだとしても、これをきっかけに自分と価値観の合う外部の仲間を増やすことが出来るみたいなメリットがあるだろう。
つまり、ニート株式会社に入ると、「人脈」と「ブランド力」が手に入るということだ。
そして、どんな仕事をするか、お金を稼げるかどうかは自分次第だ。
ちなみに、フリーターや会社員など、ニートじゃない人も参加できるようだ。
ニート株式会社で、有名なのは、「レンタルニート」や「プラモデル製作サービス」をやっている仲さんが有名だと思う。
ちなみにレンタルニートは、1時間1000円払えば、遊び相手や話し相手などをしてくれるという内容だ。
上のブログに活動内容の事やレンタルニートについての詳細が書かれている。
「ニート」と名前に含まれているので、相手もサービスの内容に期待しない。
そして、極端に安い価格で品質の高い物を提供しようとしない。
その結果、低賃金労働で高い能力を要求されることを避けることが出来るので、自分の身の丈に合った働き方ができる。
みたいなことを彼が言っていた気がするが、とても良いと思う。
現代社会では、大抵の企業が「安くて高品質なサービスや物」を提供する競争をしている。
その結果、どんどん製品の価値は下がっていく。
そして、高品質なサービスを提供するために、労働者の負担はどんどん増えていくというような構図になると思われる。
例えば、コンビニの店員はやるべき仕事が多い割には時給が安いみたいなイメージだ(深夜は高いが)。
低賃金で高い能力を提供しても、どんどん労働力の価値が上がってきて、労働者の負担が増えるだけだ。
ニートは日本を救う可能性がある
また、自分は、働かないというのもアリなんじゃないかと思う。
労働条件の悪い企業はブラック企業に就職するぐらいなら、ニートでいたほうが、ある意味社会にもプラスじゃないだろうか。
安い給料で休みが少なくても働く人がいれば、賃金を上げたり休みを増やしたりといった労働条件を良くする必要がなくなる。
しかし、労働環境の悪い企業に人が集まらなくなったら、その企業は給料を上げたり休みを増やしたりと改善せざるを得なくなるし、それが出来ない企業はつぶれて、自然とブラック企業が消えていく。
ニートが増えるということは、働く人が減るということなので、企業は人を集めるために労働条件を良くする可能性がある。
しかし、国内の労働者が減った分だけ、外国人労働者をさらに大量に呼び込んで奴隷みたいに働かせる危険性もあるのが問題なのだが。