移動式のブログ

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国民総ニート国家は実在した

かつての総ニート国 ナウル共和国

誰でも「働かなくても生きていけたら良いな~」と考えたことがあると思う。
俺は働かなくても生きていける都市である「ニー都」というものがあれば面白そうだなと考えていた。
しかし、現実には国民のほとんどがニートの国が存在していたようだ。


ナウル共和国は、南太平洋に存在する島国である。
この国は、リン鉱石の採掘が盛んでリンを海外に輸出していたらしい。


リン鉱石の輸出によって豊かになり、ほとんどの国民が働かなくても国が成り立っていたようだ。1980年代には国民1人あたりのGDPアメリカを超えていたようだ。


そして、税金なし、結婚したら家が貰える、全世代に年金が支給されるなど、国民は働かなくても生きていける国であった。


働いているのは、ほとんどが海外からの出稼ぎ労働者で、ナウルの国民はニートである。
だが、そのような状態が長続きするわけもなく、ナウル共和国は破綻する。


リン鉱石が枯渇したので、国の収益がなくなったのだ。
国が破綻したのは、一つの産業だけに依存していたのが大きかっただろう。


さらに、鉱石などは一つのエリアから採掘できる量に限りがある。
メインの産業がダメになっても他の産業で補えるようにリスクヘッジをしておくことが大切だ。



追記2018/9/3
ナウル共和國についての本によると、海外の不動産を買うなどしていたようだ。
しかし、うまくいかなかったようだ






例えば、石油産出国のアラブ首長国連邦は、石油が枯渇したときのことを考慮して、観光や、富裕層向けの別荘などほかの産業にも手を出している。
海外の大富豪が豪邸の別荘を持っていたり、奇抜な形のビルが建っていたりするドバイが良い例だろう。


idoushiki.hatenablog.com
ドバイは石油が枯渇することを想定して、石油に依存しない都市にしようと力を入れているようだ。



ナウル共和国も、鉱石の採掘だけに頼らずに島国であることを生かした観光や、もともとメインの産業として行われていた漁業にも力を注いでおくべきだったのだろう。そうすれば、現在でもギリギリ総ニートの国家が続いていたかもしれない。


この国から得られる教訓は、リスクを分散させておくことの大切さだろう。
一つの何かに依存していると、それが無くなったときに困る。

わかりやすい例えで言うと、副業禁止の会社の社畜は収入減を100%会社に依存しているのでクビになったらヤバいとか、親のお小遣いのみに頼っているニートは親が死んだら生きていけないという感じだ。



↓「総ニート社会」について書いた記事です。暇がある人はこちらもどうぞ。

idoushiki.hatenablog.com




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