移動式のブログ

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メモ 正、負、無、無限

完全に無と、全てが存在している無限は似ているんじゃないかと思った。



存在とか実体というものは、「無」と「有」のようにいくつかの異なる状態があって生まれるものだろう。
虚無で満たされた世界はもちろん何もない無の世界だ。
そして、正や負など何かしらが存在する「有」で満たされた世界もある意味何も存在していないのと同じようなものなんじゃないか。


例えば、自分が黒いペンで絵を描く場合、白い紙は無の状態なので黒で何かを描くことができる。
逆に自分が白いペンを持っていたら、白い紙にいくら描いても何も現れないが、黒い紙なら何かを描くことができるのと似ている感じだ。
こう考えると、自分が白なら黒で満たされた真っ黒な紙は何も存在していない世界だと言えるし、自分が黒なら真っ白な紙が何も存在していない世界だとも言える。
そして、自分が白の時に真っ黒な紙を真っ白に塗りつぶすと全てが存在している完全無欠な世界だと言えるし、自分が黒なら白い紙を黒く塗りつぶすと完全無欠な世界になる。

例えば白い紙に黒いペンで描くことができる全ての絵を永遠に書き続けていればいずれ白い紙は隙間なく真っ黒になるのでそれは全てが存在している完全無欠な世界だと言える。

完全無欠な状態と無は同じようなものになる。白は無でも無限でもあるし、黒も無でも無限でもある。

そして、黒を正、白を負と考えれば、世界に存在する万物の本質は「無」にあるとさえ思えてくる。
黒いペンで白い紙に書いた場合、書いた部分は正と負が合わさって無になる。その結果、負で満たされた世界の一部に無の空間が現れて、実体が生まれる。
何か同じものそれだけが無限に存在して満たされていても何もないのと同じで、何か異なる状態のものが複数あって初めて何かじらの「存在」が現れるという感じだ。


図で考えると以下のようになる(白丸は負、黒丸は正)。


「マイナス(負)」で満たされている空間があったとしてその空間に「プラス(正)」を置くと、負で満たされて空いたスペースが全くない空間に無が現れてスペースが現れる(+1と-1を足し合わせて0にする感じ)。

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次に「正で満たされている」空間があったとしてその空間に「負」を置くと、満たされていて空白のない場所に何もないスペースが現れる。
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正負問わず、大きさを持つ存在で満たされた空間に反対方向の大きさの存在を追加するとそこに無が現れるのだ。

「無」とは何もない事なのだ。

しかし、何も存在していない場所が一切ない世界では無が認識できる存在として現れる。
全てが存在している世界では無というものが現れて初めて「存在する」と「存在しない」という区別が生まれる。
正で無限に満たされている世界をいくら正で埋めなおしても何も現れないが、負で埋めなおすとそこに無が発生して、「何も無い場所」が現れることになる。


全てが存在している世界では、無を並べて何かを発生させることができるので、全てが存在していて欠如のない世界はある意味何も無い白紙のようなものだ。
そして、全てが存在している場所に無を増やしていって全てを無で埋め尽くすとそれもまた何も無い白紙の世界になる。



「何もない(無)」で満たされている空間があったとしてその空間に「何かある(有)」を置くと、何もない空間にものが置いてある状態になる。

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次に「何か(有)で満たされている」空間があったとしてその空間に「何もない(無)」を置くと、何もない場所と何かがある場所生まれる。
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何も無いで満たされている空間にいくら無で埋めなおしても何も現れない。
同じく、何かで満たされている空間に有をいくら埋めなおしても何も現れない。

しかし、何も無い空間に有を埋め込むとそこに、何か存在することになる。
そして、何かで満たされている空間に無を埋め込むと、またそこに何か存在が現れるのだ。



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1 このように無(白い丸)で満たされている場合、この空間に白い丸を描いても何も現れないが、
有(黒い丸)を並べると、黒い四角が現れる。


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2 このように有(黒い丸)で満たされてる場合、黒い丸をこの空間にいくつ描いても黒丸が増えるだけだ。
しかし、無(白い丸)を追加すれば図のように四角がが現れる。

黒丸を有、白丸を無で例えたのだが、無(何も無い)は存在していない状態なのに、「存在していない」を使って「存在している何か」を作ることができる。

無で満たされた空間にとって有(正または負のどちらかだけ)で満たされた空間は完全無欠で一切の欠如がない。
いくつかの有にとって有で満たされた空間は完全無欠で一切の欠如がない。

有で満たされた空間にとっては無で満たされた空間は完全無欠で一切の欠如がない。
いくつかの無にとって無で満たされた空間は完全無欠で一切の欠如がない。






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1 このように負(白い丸)で満たされている場合、この空間を全て負で埋めなおしても何も現れないが、
正(黒い丸)で一部を埋めると、黒い四角が現れる。


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2 このように正(黒い丸)で満たされてる場合、この空間を全て正(黒丸)で埋めなおしても何も現れない。
しかし、負(白い丸)で一部を埋めれば四角がが現れる。

「無」は存在していない状態なのに、「存在していない」を使って「存在している何か」が現れる。








数字で考えてみる

何気なく、1+1=2みたいな計算をしているが、これもまた考えてみると「無」が関わってくるように見える。
計算は無に意味を見出す行為なんじゃ無いかと思う。
計算の正しい答えは右辺と左辺が同じ値になるだろう。
例えば1+1=2は2=2となる。

x2+3x+2みたいな方程式でさえ、答えは複数あるが、いずれもx=-1,-2になり、x2=3x-2やx2+3x=-2のようにどう変形しても右辺左辺は同じになる。
さらに、方程式はxに正しい答えを入れると0、つまり無になる。

いつも思うのが、正しい答えの計算は大体0=0にできるんじゃないかということだ。
1+1=2も、右辺左辺どちらか一方を移項すると0=0になる。
これはまるで世界の本質は「無」とでも言っているような感じだ。
逆に0=0でも、それ以外のものでも、10-10=10-10とでも、1+2+3=2+4とでも、無限に色々な形に変えられる。

しかし、∞は限りなく大きい値で特定の大きさは持っていないので、∞=∞という式は正しいとは言えない。
しかしこれは∞という文字の仕様上の問題なので、∞=∞で「どちらの∞も同じ大きさ」だった場合はこの式は成り立つ。
そう考えると、「∞が全て同じ大きさ」なら∞-∞+∞-∞+.........=∞-∞+∞-∞+.......というようになんでもありというか、右辺と左辺の合計が0ならどんなことでも全てがあり得ることになる。
0=0は、1+1=1+1にできるし、1+1=1+1は1+1=2にもできる。つまり、無、0の状態から1+1=2という何かが生まれることもできる。

無というのはあり得る値が無限に重ね合わされたものと考えることもできる。
無は何も無いことであると同時に、全てあるのと同じことなのだ。