原子のモデル 電子の位置
この記事で、原子核の周りを電子が回っている原子のモデルの図を描いた。
しかし、「面白くて眠れなくなる素粒子(竹内薫)」という本によると、電子は太陽系のように原子核の周りの決まった位置を回っているわけではないようだ。
電子は太陽の周りをまわる惑星のように原子核の周りを回っているわけではない。
電子の回っている位置は不確定であり、原子核の周りの領域のどこかに確率的に存在している。
電子が存在している確率がある領域を「確率の雲」というようだ。
つまり、電子は、その「確率の雲」のどこかに存在しているという事になる。
↑この上の図の上部のモデルのようにように、必ず決まった位置を回っているわけではない。
この図の下のモデルのように、確率の雲が原子核の周りに広がっていて、電子はそのどこかで回っている。
どの位置に存在するかは不確定である。
例えば、この確率の雲の領域のある場所では0.01パーセントの確率で電子が存在しているが、この領域内のまた別の場所では3パーセントの確率で電子が存在しているといった具合だ。
さらに、水素原子のエネルギーや回転状態次第で、この「確率の雲」の領域の形状は変わるようだ。
つまり、確率の雲が常に綺麗な球状であるとは限らないということだ。
学校の教科書とか科学系の本では、原子がたいてい太陽系みたいな形のモデルで描かれている。
「フラクタルワールド」の記事でも、「太陽系と原子は似ている」みたいなこと書いたけど、それは違うという事がわかった。