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クローン人間やクローン臓器

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最近、テレビでips細胞についての番組がやっていたので、思ったことを適当に書こうと思う。

フィクションと現実の境が薄れてきた。
魔法は、伝説上、空想上のものだと思う。しかし、現代の科学技術も、「魔法」みたいなものなんじゃないか。
ips細胞の技術で、「自分自身の遺伝子を利用して臓器のコピーを作って臓器移植する」なんてことができるぐらいだから。ips細胞の技術を利用して、クローン人間を作るみたいなこともできるらしいから、すごいと思う。人間を創造するって、昔の人からしたら神にしかできないようなことだと思われていたはずだ。

ヨーロッパで、「ホムンクルス」という錬金術で作られた人造人間を、パラケルススという錬金術師が作り出したという伝説がある。ゲーテの描いた本「ファウスト」にも「ホムンクルス」が出てくる。

人間を人工的に作るという、そんな現実離れしたような事が可能なわけだから、現実世界と空想の世界の境界があいまいになりそうだ。「錬金術」だとか「人造人間」なんて漫画じみた、ゲームじみたことが現実世界で実現可能になりそうなわけだし。

しかし、人間を科学的に作り出すことが出来たとしたら、「優れた人間を大量に生み出して、ダメな奴を排除すれば良い」みたいな優生思想みたいなことになりそうだから大変だ。ナチスドイツの「アーリア人はほかの民族より優っているが、ユダヤ人や障害者はダメな奴らだから排除する」みたいなやばい事を考えて、実行する人間が出てくるかもしれない。

既存の人間が生かされたままだとしても、ドラゴンボールの人造人間みたいな超すごい人間を大量に生み出されると、既存の人間は自然淘汰されるかもしれない。知能的にも肉体的にも優れたクローン人間が増えるにしたがって、既存の人間の数は少なくなっていって絶滅するということだ。

また、なんの問題も起こらないで、共存する可能性もある。優れたクローン人間と、オリジナルの人類が普通に結婚して子孫を残す場合、時間がたつとともにオリジナルの人間とクローン人間の混血の人間がマジョリティになって、純粋な既存の人間と純粋な優れたクローン人間は少なくなっていって、やがていなくなる。そうすれば、やがて、全人類がクローンとオリジナルの混血人間になって、特にこれといった争いや犠牲無く、全人類の能力がパワーアップすることになる。

他には、クローン人間自身が困る可能性が高い。「臓器を取るためだけ」とか「人体実験のためだけ」という目的で生み出されて、便利な道具みたいな扱いを受ける可能性がある。



しかし、人類が、クローン人間を作ってはいけない理由は何なのか。
昔、クローン人間を題材にした映画を見た記憶がある。臓器を取り出すためだけに生み出された大勢のクローン人間たちが島にある施設に収容されている感じの映画だ。オリジナルの人間が臓器を必要としたときに、クローンの人間が手術室みたいなところに連れていかれて、臓器を抜き取られてしまうような内容だった気がする。
こんな感じに、臓器生産家畜にされてしまう可能性もあるので、クローン人間が誕生して困るのは、オリジナルの人間ではなく、クローン人間のほうである可能性が高い。
クローンでも、人間(動物)である以上「意識」はあることだし、死にたくないという考えもあると思う。

他の例は、肉体的に優れた人間だけで結成された軍隊やスポーツチームのために、人間を人工的に生み出すとする。そうすると、その人間は強制的に生き方を決められてしまうので、オリジナルの人間並の人権が認められず、奴隷のような用途にされてしまう可能性がある。
みたいな理由が挙げられる。


しかし、人類が、奴隷にするためや、臓器を取り出すためにクローン人間を作るのは悪いことだと定義することに矛盾があると思う。なぜなら、人類は、豚とか牛とかを食べるために飼って、成長したら殺して食べてしまう。家畜も動物だし、生きているのに、なぜ牛とかは平気でたくさん育ててたくさん殺すのに人間はダメだと言い切れるのだろうか。クローンと言えども、法律上「人間」ではある。自分たちが人間で、クローン人間といえども人間であり、同じ種類の生物だからなのか。

もしくは宗教によっては、動物や植物は人間が食べるために神によって作り出されたみたいな考え方のものもあるからなのかな。その考え方なら、人間は自由に動物を支配していいので、動物には人権はないし、物と同義なわけだから、どんなに動物を殺していたとしても、胸を張って「人間を奴隷にしたり、殺すことは悪である」と言い張れる。


しかし、宗教的にではなく、科学的、生物学的に考えたら、日常的に肉を食べている人は多いと思うが、その肉は殺された動物の肉であって、それを好き好んで食べるということは、牛や豚、つまり動物を殺すことに賛同しているのと同じことだと思う。牛とか豚とかは、人間と同じように哺乳類であって、「人間は目的があれば哺乳類を殺しても良い」ということになる。そうなると、極端に、単純に考えれば、「人間は目的があるなら人間を殺しても良い」ということと同じような意味になって、クローン人間を奴隷用や臓器用に殺すことを認めているのと同じなんじゃないかと思う。
また、現に「死刑制度」様々な国で行われているが、それも「公的に認められた殺人」であって「目的があるなら人間を殺しても良い」ということと同じなんじゃないだろうか。

そのため、胸を張って「クローン人間を作ってはいけない」と言うためには、肉を一切食べないベジタリアンになる必要があるんじゃないかと思う。そして、国がクローン人間を禁止するのであれば「死刑制度」も廃止しなければ何だか気持ち的にすっきりしない。

進撃の巨人」という漫画があるけど、その漫画では、人間が巨人に食べられてしまう。かなりショッキングでグロテスクな光景がやたらと出てくるが、動物の肉を食べている人間も同じようなことをしているなーと考えさせられる。主人公も「まるで家畜じゃないか」みたいなセリフ言ってたし。

しかし、こんなこと考えていたらきりがないので、別に肉を食べようが、ベジタリアンだろうが、死刑制度があろうがなかろうが個人や国の勝手なので好きなようにしていいとは思う。哺乳類を殺すことと人間を殺すことについて言ったが、この考えをさらに極端にしたら、「虫も生き物だから、虫を殺すのも悪いことだ」とか、「植物を食べることもダメだ」とかまで話が発展してしまいそうだ。そうなったら、人間はみんな引きこもりになって、「人間は他の生物とかものとか環境と一切隔離された状態で一生を終えなければいけない」みたいな結論にまでたどり着いてしまいそうだ。


まとめとして

クローン人間を作ることはあまり良いことではないといえる。クローンでも、人間であることに変わりはない。
そのため作るのはスペアの臓器とか、人間の一部のパーツだけにとどめておけば、すごく便利だと思う。
クローン人間の製造を禁止して、臓器みたいなパーツごとのクローンしか作れないようにすれば、臓器移植必要な人とかやばい病気の人とかが助かるのですごく夢があると思う。自分の遺伝子から臓器を作れば臓器移植で合併症になって拒絶反応起こす可能生はほぼ0だ。


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